大手就職サイトへの掲載をやめて、採用0人→新卒2名内定。何を見直したのか解説
費用をかけても採用できない課題
「マイナビやリクナビに掲載しても、反応がない」
新卒採用に取り組む中小企業から、こうしたご相談をいただきます。
掲載費をかけ、担当者が準備をしても、学生からの反応がない。次も掲載するべきか、別の方法を試すべきか。悩ましいところだと思います。

私が採用を支援している建設会社様も、そうでした。
現場監督などの新卒採用を目指し、大手就職サイトに掲載していましたが、反応はゼロ。前年の新卒採用も0名。費用をかけているのに、思うような結果が得られない・・・
そこで、採用活動を見直しました。
大手就職サイトへの掲載をやめ、採用ブランディングから、学生に届ける文章、説明会の内容まで手を入れました。その結果、翌年は新卒2名の内定につながりました。
掲載費をかけても、選ばれるとは限らない
大手就職サイトへの掲載には、まとまった費用がかかります。
原稿をチェックし、ページを整え、説明会を準備する担当者の時間も必要です。
それだけ投資したのだから、学生に見てもらいたい。でも、多くの学生が利用する場所には、多くの採用企業も集まります。
知名度のある企業も、採用に大きな予算をかけられる企業も、その中で学生の関心を得ようとしています。競争の激しい、いわば「レッドオーシャン」です。
同じサイトに掲載したからといって、同じように見つけてもらえるわけではありません。
そして、学生も就職先をシビアに見ています。
給与や休日、勤務地、仕事内容、入社後の育成。自分が働く場所なのですから、比較するのは当然です。
知名度では大手に及ばず、待遇にも目立った違いがない。その状態で「アットホームな会社です」「やりがいがあります」と伝えるだけでは、応募する理由として弱いのです。
ちなみに、「アットホームな会社」は、Z世代には響かないという事実もご存じでしょうか?

こういった情報を把握しておくことも、採用担当には欠かせません。
一方で、すべての中小企業が、大手と同じ条件を用意できるわけでもありません。だからこそ、自社のどこに働く価値があるのか、それを誰に届けるのかを、具体的に考える必要があります。
最初に整理したのは、「この会社を選ぶ理由」
今回の支援では、採用3C分析から始めました。
学生が就職先に求めていること、採用で競合する企業の特徴、自社が提供できる働き方や経験。この3つを照らし合わせ、採用の方向性を整理しました。
会社の強みを聞くと、「社員の人柄がいい」「若いうちから活躍できる」といった言葉が出てきます。
でも、それだけでは学生には伝わりません。
人柄がいいとは、どんな場面でそう感じるのか。若いうちから活躍できるなら、何年目にどんな仕事を任され、そのとき誰が支えてくれるのか。
そこまで聞き、言葉にしていく必要があります。
例えば、現場監督の仕事。業界の人には当たり前でも、学生には一日の動きや、入社後に何から覚えるのかが見えにくい仕事です。「先輩が丁寧に教えます」で、不安は解消されるでしょうか。
仕事の面白さだけでなく、難しさや、覚えていく過程も伝える。会社が言いたいことを並べるだけでなく、学生が働く姿を想像できる説明を考えました。
発信する文章を徹底的に見直し
方向性を整理したうえで、採用チームの皆さんを中心に、採用スローガンを策定しました。
そして、noteやLINEを開設。
会社説明会、パンフレットなど、学生に届ける発信物の内容・構成・文章を見直しました。
スローガンだけ良くても、説明会で話すことやパンフレットの内容とつながっていなければ、会社の魅力は伝わりません。どこで接しても、同じ会社の姿が見えるように整えるのが肝心です。
採用担当者の行動が素直に結果につながった
発信する内容を整える一方で、採用チームの皆さんは、学生と出会うための活動も積極的に関わっておられました。学校訪問や先生方との関係づくり。地道な活動です。また、初めての短期インターンも実施しました。
会社の存在を知ってもらい、仕事内容や職場に触れてもらう。文章だけでは伝えきれないことを、直接確かめてもらう機会です。担当者が動き、情報の整理と企画、言語化を支える。そうして採用活動を進めていきました。
自社が気づいていない価値を言葉にする
採用したい人物像や会社の魅力を整理し、伝える内容を変える。学校との関係をつくり、仕事を知ってもらう機会を用意する。説明会やパンフレットにも手を入れる。
そうした取り組みを進めた結果、前年0名だった新卒採用が、今年度は2名の内定につながりました。2027年度卒をまだ募集しているので、あと5か月の間にも採用の可能性は残っています。
新しい施策を考えても、届ける内容が曖昧なままでは、同じ悩みが残る可能性があります。
「うちは小さい会社だから」「人気のない業種だから、若い人は来ない」
そう結論づける前に、学生がこの会社を選ぶ理由を、自分たちは説明できているか。応募前の疑問や不安に答えられているか。一度、確かめてみてほしいのです。
カタリテでは、工務店・建築・建設会社をはじめ、中小企業の採用に向けた情報発信を支援しています。採用のために発信しているのに手応えがない。担当者は頑張っているけれど、何を変えればよいか分からない。そんなときは、現在の取り組みを整理するところからお気軽にご相談ください。




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