企業理念、経理の人も自分の仕事と結びつけて話せていますか?
会社の理念やコーポレートメッセージは、今どの会社でもホームページに掲載されていますよね。
パンフレットに入れたり、社内に掲示もしたりします。
でも、社員の皆さんは、その言葉をどう受け止めているでしょうか。
朝礼での理念の唱和だけでは、だんだん聞き流されてしまいます。
そこに想いはどれだけ乗っているでしょうか。

私が会社員だった頃、ある雑誌を読んで感想を書き、社員同士で発表し合う取り組みがありました。さまざまな経営者の体験談から、仕事への姿勢や考え方を学ぶというものです。
確かに、内容は良いものでした。ただ、私を含め、社員はどこか義務感で感想文を書き、順番に読み上げているように感じていました。
立派な経営者の体験談に「すごいな」「見習いたい」と思う。
でも、日々の仕事に追われる一社員の自分からは、別の世界の話にも思えたのです。
今振り返ると、足りなかったのは、その話と自分の仕事を結びつけて考える時間だったのかもしれません。
「自分の仕事にも、似た場面はないだろうか」「この考え方を取り入れるなら、明日、何を変えられるだろうか」そこまで社員同士で話せていたら、受け止め方も違ったと思います。普段の行動につながらなければ、感想文を仕上げることが目的になってしまいます。
会社の理念を共有するときにも、同じことが言えるのではないでしょうか。
理念やメッセージは、たいてい経営者や幹部が決めることがほとんどです。
だから、決まった時点では、まだ社員一人ひとりの言葉にはなっていません。
自分の仕事のどこに関係するのか。そこが分からなければ、額に入った立派な言葉のままになってしまいます。
ある企業様で、決定したスローガンをどう社内に広め、活用していくかを考えたときのことです。
私がお伝えしたのは、営業資料やホームページなど外側よりも先に、社内の方が自分の仕事とのつながりを考えていただくことが大切、ということでした。
あえてタイトルに経理の方を挙げたのは、外側に会社の魅力を伝える人だけの仕事だと思ってほしくないからです。普段、お客様と直接話す機会が少ない方にも、その会社の信用を支えている仕事があります。表に立つ人がどれだけ良いことを伝えても、裏側の仕事とつながっていなければ、言葉の価値は届けられません。
経理の方が「私の仕事でいえば、こういうことですね」と話せるかどうか。そこまで考えると、理念が社内のどこまで届いているかが見えてきます。
ブランドというと、ロゴやデザイン、広告を思い浮かべるかもしれません。でも、お客様は請求書も電話の対応も含めて、その会社を見ています。
ホームページに書いてあることと、実際の対応が違えば、どちらを信じるでしょうか。おそらく、自分が体験したほうです。
すでにやっている仕事の中に理念がある。
そう社員が思えれば、言葉との距離は近くなり、理念が巡りはじめます。
反対に、「この理念を大事にするなら、今のやり方はおかしいのでは?」という意見が出ることもあるでしょう。それも、話し合いたいことです。会社員として20年以上働いた経験があるからこそ、身に染みて感じます。
中小企業のブランディングでは、発信する内容と、社内で実際に行われていることを、一緒に見ていく必要があります。
理念はある。メッセージもある。でも、社員の仕事や会社の発信につながっていない。
そんなときは、言葉を新しくする前に、今ある言葉について社員と話してみてください。経営者が込めた思いと、社員が日々大切にしていること。その接点を見つけるところから、始められます。
カタリテでは、経営者の想いを言葉にすることから、社内での共有、営業・採用・広報での活用まで、企業の状況に合わせて支援しています。
会社の言葉を、日々の仕事にどうつなげていくか。お困りの方は、ご相談ください。




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