中小企業こそ、今、公式noteを始めるべき理由。フォロワー18人でも採用につながった実例
企業の情報発信といえば、InstagramやX、YouTubeなどを思い浮かべる方が多いと思います。
もちろん、これらも有効な手段ですが、私が中小企業の皆さんにおすすめしたいのが、「企業公式note」の活用です。

理由は大きく3つあります。
❶企業の魅力を深く伝えられること。
➋採用や顧客との信頼関係づくりに役立つこと。
❸AI検索が普及する時代に、企業の情報資産を蓄積できることです。
フォロワー18人の企業公式noteから、エンジニアを採用
私が以前ご支援した企業では、公式noteの記事を読んだ方が応募し、エンジニアの採用につながった事例があります。驚かれるかもしれませんが、当時のnoteのフォロワーはわずか18人でした。
この事例からお伝えしたいのは、フォロワー数が少なくても、採用という具体的な成果につながる可能性があるということです。
採用活動では、企業の知名度や求人広告の露出が重視されがちです。しかし、求職者が知りたいのは、給与や休日などの条件だけではありません。
どんな人が働いているのか。どんな考え方を大切にしているのか。どんな仕事に取り組み、どんな未来を目指しているのか。求人票だけでは伝えきれない情報が、応募を検討する際の判断材料になります。
応募した方にヒアリングしたところ、「IT企業についてnoteで記事を読んでいたら、オススメ記事にあがってきて存在を知った。そして記事を読んで応募しました」と話されてました。
もちろん、面接でより会社や経営者の考え方に共感し、採用を決められたことが一番ですが、キッカケになったのはまぎれもない事実です。
大切なのは、何万人に見られたかではなく、必要としている人に、判断につながる情報を届けられたかどうかだと考えています。
AI検索の時代に、noteが注目される理由
企業がnoteに取り組むべき理由は、採用だけではありません。
今、インターネット上での情報の探され方が変わり始めています。
Googleなどで検索するだけでなく、ChatGPTをはじめとする生成AIに質問し、情報を集める人が増えています。
こうした変化の中で、noteは注目すべき存在です。
SEO分析ツールを提供するAhrefsが2026年6月に公開した調査では、日本における主要AI検索サービスの引用元ドメインランキングで、note.comが第2位となりました。同年9月の調査でも第3位に入っています。
さらに、note株式会社とヴァリューズが2025年に実施した共同調査では、noteへの生成AI経由の流入が、検索流入から予測される水準の約4倍に達していることが報告されています。
注目したいのは、AI経由で読まれる記事の特徴です。
調査では、書き手の経験や専門性に裏打ちされた深い内容や、見出し・目次などで情報が整理された記事に特徴があると報告されています。
つまり、企業が現場で培ってきた経験や専門知識を、読者に役立つ情報として発信することには、これまで以上の意味が生まれているのです。
ただし、noteに投稿すれば必ずAIに引用されるわけではありません。重要なのはプラットフォームの選択だけでなく、発信する情報の質です。
私自身も1年半でフォロワー1,500人超、note公式に3回紹介
私自身もnoteで継続的に発信しています。内容は仕事とは全く関係のないエッセイですが笑。
開始から約1年半でフォロワーは1,500人を超え、note公式に記事を3回紹介していただきました。
月間の閲覧数も平均15,000PV以上、インプレッションも20万はキープしています。
ちなみにフォロワー1,500人という数字は、どの程度の水準かといいますと、
2026年に公開された個人調査では、実際に記事を投稿している17,222アカウントのフォロワー数の中央値は28人。1,000人を超えるアカウントは全体の5.9%という結果が報告されています。
公式統計ではなく、エッセイ部門に限定した数字でもありませんが、フォロワー1,500人超という実績が、一定の読者を獲得できていることを示す一つの目安にはなると思います。

私が主に書いているのは、ビジネスノウハウではなく、人生についてのリアルな体験や想いです。
だからこそ、書き手の視点や言葉に関心を持ってもらい、継続して読んでいただくことの大切さを実感しています。
これは企業の情報発信にも通じることです。
企業もまた、商品やサービスの紹介だけではなく、そこで働く人の考え方や仕事への姿勢を伝えることで、共感を生み、読者との関係を育てていけると考えます。
noteは単に情報を発信する場所ではなく、書き手への理解や共感、信頼を少しずつ積み重ねていけるメディアだということです。
また、記事を書くだけでは、読者は増えません。
たとえば「私たちの社員紹介」「新サービス発売」といった記事は、まだ会社に興味がない層には、まったく刺さらないということをまず自覚するところからスタートです。これが理解できず、自社目線の記事を書いている会社が実に多いと感じています。もったいない。
誰に、何を、どのような視点で伝えるのか。
読者が読みたいと思うテーマと、自分が伝えたいことをどう重ねるのか。こうした編集の視点が必要です。
中小企業には、まだ言葉になっていない魅力がある
私は広報コンサルタントとして、さまざまな企業の経営者や社員の方にお話を伺ってきました。
その中で感じるのは、自社の強みや魅力を十分に言語化できていない企業が少なくないということです。
経営者にとっては当たり前のこだわりが、顧客にとっては選ぶ理由になる。社員が何気なく話した仕事のエピソードが、求職者にとっては入社を考えるきっかけになる。
そんな価値が、企業の中には眠っています。
公式noteは、こうした情報を継続的に発信し、蓄積できる場所です。
一度掲載した記事は、公開したその日だけで役割を終えるわけではありません。検索やAIを通じて、時間が経ってから新しい読者に見つけてもらえる可能性もあります。
だからこそ、企業公式noteは単なるSNS運用ではなく、長期的な広報活動の一つとして考えるべきだと思います。
大切なのは、noteを始めることではなく、何のために発信するか
ここで一つ、注意していただきたいことがあります。
企業公式noteを開設すること自体を目的にしないでほしいのです。
採用を強化したいのか。企業の認知度を高めたいのか。商品やサービスへの理解を深めてもらいたいのか。
目的によって、発信すべき内容も、成果の測り方も変わります。
また、noteだけですべての広報課題が解決するわけではありません。ホームページや採用サイト、SNS、プレスリリースなどとの役割分担も重要です。
株式会社カタリテでは、企業の強みや課題を整理するところから、公式noteの企画・編集・運用アドバイス、広報戦略全体の設計まで、企業の状況に合わせて伴走しています。
社内に専任の広報担当者がいない企業でも、無理なく継続できる体制を一緒に考えます。
自社には発信するような話題がない。何を書けばいいのかわからない。始めても続けられるか不安。
そんな企業こそ、一度お話を聞かせてください。
参考資料
Ahrefs(2026年6月23日)日本でAIが引用するドメインランキング 2026年6月版
Ahrefs(2026年9月29日公開)日本でAIが引用するドメインランキング 2026年9月版
note株式会社・株式会社ヴァリューズ(2025年10月30日)ゼロクリック時代の新GEO・AI SEO。AI経由の流入分析に関する共同調査




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